CATEGORY オーラルケア

楽しく 焦らず 見守って

03 / 03, 2022

並んで歩く。

暖かくなると、街を歩く人の姿が増えてきます。
笑いの絶えない女子高生たち、つい、走ってしまう小学生、
立ち止まっては木々を見上げる私達世代。
電話をしながら急ぎ足の若者も。

歩くということは、大地という書物を読むことです 辰濃和男
国、地域、地形、山脈、砂浜、その土地の気候、季節、、、

大地は世界共通に私たちの足下にありながら、五感に伝わることが少ない。

春風が全身に嬉しいように、春の大地の物語を聴いてみませんか。

わたしの歩調が最近読む大地は、ややスローテンポなジャズがバックに流れるハードボイルドストーリー。
まだ冷たい風にスプリングコートの襟を立て、ちょっと眉間にシワを寄せて、
動き始めた昆虫たち、植物の根っこを、邪魔な奴らだ、とか言いながらそっと守っています。

「優しくなけれなければ生きている資格がない」笑

女子高生たちは水辺のニンフ、彼女たちだけに見える春の大地の呼気が嬉しくて、
軽やかに笑いながらステップを踏む、まるでギリシャ神話の1シーンですね。
早く陽光を浴びたくて、ウズウズしている地下の命たちが、子供たちの足をあんなに弾ませるのかもしれません。

となりの人の歩みに耳を傾けてみましょう。

互いに耳を澄ましあい、自分の音をそっと重ねて、ハーモニーが生まれる。
寄り添う、って、そんなことなのかもしれません。

子供たちの歯磨きデビューの時期です、
寄り添って、楽しく焦らずに見守りたいですね。

WRITEREriko Shigehara

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